【医科診療報酬に関するご質問】
MMPI-3の医科診療報酬請求は可能ですか?
→280点の医科診療報酬請求が可能です。令和5年10月19日厚生労働省発出の疑義解釈文章(その58)により、区分番号D284-2(人格検査,操作が複雑なもの)にMMPI-3が含まれる旨が認められ医科診療報酬請求が可能になりました。実際の文章は以下のとおりです。
『疑義解釈(その58) 問1 区分番号「D284」人格検査「2」操作が複雑なものについて、 MMPI-3は含まれるか。 (答)含まれる。』
そのうえで改めて、令和6年6月施行の令和6年度診療報酬点数表にMMPI-3が掲載されました。
質問項目文章が理解できれば、標準化の範囲外(18歳未満)の方への実施も可能ですか?
→標準化の範囲外の方へ検査を実施することは推奨されておらず、算出される数値は参考値にとどまります。正確な算出のためには別途基準を設ける必要があります。
質問項目文章が理解できれば、障害のある方への実施も可能ですか?
→標準化に障害のあることがわかっている方は含まれておりません。標準化の範囲外の方へ検査を実施することは推奨されておらず、算出される数値は参考値にとどまります。
カード式の作成は予定されていますか?
→現時点でカード式作成は予定しておりません。採点プログラムに画面上で1項目ずつ「あてはまる」「あてはまらない」が回答できるシステムを準備しております。時代の変遷とともに多くの人が画面上での回答に抵抗を感じなくなってきており、採点などの簡便さと合わせると今後はこのシステムが主流となっていくものと考えております。
今後短縮版はできますか?
→MMPI-3の短縮版は現在予定されていませんし、おそらく将来的にもできないものと考えております。元々original MMPIは550項目、MMPI-2は567項目と項目数が非常に大きい検査でした。MMPI-2から短縮版のMMPI-2-RF(338項目)が誕生し、これをベースに出来上がったのがMMPI-3です。このような経緯からこれ以上の短縮版は作成されないものと予想いたします。
一部の尺度だけを採点して使用することはできますか?
→本検査は52尺度全てを実施し総合的に解釈するのが正規の実施法です。一部の尺度だけを採点し、利用することは推奨されておりません。
特定の尺度とそれに関わる質問項目を抽出して実施することはできますか?
→標準化に際して受検者全員に1項目目から順番に335項目ご回答いただいております。他の手段での検証なく一部の質問項目を抽出し別の尺度のように利用しても、標準化のスコアは使用できないものと考えられます。
もしoriginal MMPIからMASが作成されたように、MMPI-3から別個の検査作成を希望される場合は著作権に関する手続きが必要になりますので事前にご連絡ください。
【解釈支援システムに関するご質問】
解釈支援システムはどのように利用できますか?
→解釈支援システムはwebアプリ専用サイト「Kokolog こころぐ」上でのみ利用可能です。詳細な利用方法は登録案内ページよりご確認ください。
解釈支援システムを採点プログラムのようにオフライン使用することはできませんか?
→解釈支援システムでは解釈レポート(解釈文の自動出力)が行われます。研究の進展とともに解釈の変更・追加がある場合は必要に応じて解釈文ライブラリーを更新いたします。提供する解釈文ライブラリーを最新状態に保つため、解釈支援システムはオンラインのみとなっています。
【採点プログラムに関するご質問】
採点プログラムで解釈文は出力されますか?
→現時点で採点プログラムにおいて解釈文は出力されません。解釈文も出力されるシステムは2024年5月提供開始予定です。
採点プログラムの対応はWindowsパソコンだけですか?Macやタブレットでの使用はできませんか?
→現時点で採点プログラムはWindowsのみの対応です。Macやタブレットでの使用もできるシステムは2024年5月提供開始予定です。
バージョンアップした採点プログラムはどこからダウンロードできますか?
→弊社ホームページからダウンロード可能です。【ダウンロード】
領域別のTスコア一覧表に表示される↑や↓は何を表していますか。
→「↑↑」はTスコアの著しい上昇、「↑」はTスコアの上昇、「↓」はTスコアの低下を表しています。表示基準はMMPI-3日本版マニュアル内の解釈表に準拠しており、詳細はPDFファイルをご参照ください。【ダウンロード】
【検査の購入に関するご質問】
補充品はどれになりますか?
→汚損がなければ補充品は次のとおりになります。
①採点プログラムの場合 ドングル・プログラム用回答用紙(画面回答の場合は不要)
②ハンドスコアリングの場合 採点盤用回答用紙・記録用紙セット
その他タイプA質問票をご使用の場合はそちらも補充品になります。
一般書店でも購入できますか?
→本製品は一般書店では販売しておりません。指定代理店または弊社にお声がけください。詳細は案内ページをご確認ください。
【他のMMPIに関するご質問】
MMPI新日本版は今後販売を止めますか?
→現時点(2023年時点)で直ちに全商品を販売することはございません。引き続きお買い求めいただけます。
・MMPI新日本版のⅡ型用紙は在庫限りになります。
・MMPI新日本版の採点盤についてはまだ在庫がございますのでお問い合わせください。
・MMPI新日本版の採点プログラムにつきましても準備可能ですのでお問い合わせください。
詳しくは指定代理店または弊社にお問い合わせください。
MMPI-2は日本では出版されないのですか?
→MMPI-2は日本では出版されないことが確定しております。MMPI-2-RFも同様です。
original MMPIの知見をMMPI-3に利用することはできますか?
→基本的にoriginal MMPIとMMPI-3は全くの別物です。さらに、日本版に関しては、項目の訳が刷新されていることもあり、別のものと考えていただきたいと思います。歴史的にみてもその間にはMMPI-2、MMPI-2-RFが存在しており、直ちにoriginal MMPIの知見をMMPI-3に利用することはできず推奨されていません。
original MMPIの基礎尺度とMMPI-3のRC尺度を同一のものとみなして経時的解釈はできますか?
→RC尺度のRは再構成を表しており、共通する要素はあるものの尺度として別物と考えられます。経時的解釈は推奨されていません。